高級腕時計を安く買う方法4選｜メリット・デメリットまとめ

コロナ禍が明け、世界的なインフレと記録的な円安により海外ブランドの高級時計がとてつもない値上がりをしています。

年に数回+10%程度の値上げをするブランドも珍しくなく、待っていれば値段が下がる、という世界には戻らないでしょう。

時計を買いたい人は「いかにお得に時計を買う方法を知っているか」で買える時計が変わってきてしまう時代になっています。

これまで8本もの時計を購入してきた僕だからお伝えできる、高級腕時計を安く買う方法とそのメリット・デメリットを紹介していきます。

時計市場における新品／中古品と正規品／並行輸入品について

賢く時計を買うには、ざっくりとでも良いので流通している時計の種類を理解しておく必要があります。

大まかに分けると以下4つの区分があり、それぞれ下記のような特徴(※1)があります。

	正規品		並行輸入品
	店舗の例	特徴	店舗の例	特徴
新品	ブティック・百貨店・正規販売店(ISHIDA等)	最も高い、アフターサービス充実	並行輸入時計店・家電量販店・ネットショップ	安い、(並行差別があるブランドは)アフターサービスは店独自(※2)
中古品	ロレックス認定中古	高い、アフターサービス充実	並行輸入時計店・ネットショップ	最も安い、(並行差別があるブランドは)アフターサービスは店独自、真贋が不確か、壊れやすい

※1 一部ラグスポやロレックスのような並行価格が高騰しているブランドは除いた、一般的な特徴をまとめています。
※2 ブランドのアフターサービスを付けられる並行輸入店もあります。

表を見て頂けると分かる通り、それぞれメリット・デメリットがあります。

新品を買う場合、在庫があれば並行輸入品を買うべきなのですが、ブランドによっては「並行差別」と呼ばれる、並行輸入品のアフターサービスを正規品より高く設定している or 受けないところもあります。

販売店独自の保証が付いていることもありますが、大抵ブランドで買うよりも短い期間が設定されています。

また、正規店以外で買う場合は(日本ではあまり聞きませんが)真贋が素人目には分からず、メーカーアフターサービスに出してみて初めて気づく、なんてこともあります。

ここからは、「新品の並行輸入品を買う」「中古品を買う」それぞれのメリット・デメリット、そして最もお得な買い方をまとめます。

そもそも「並行輸入品」とは、正規ブティックが、繋がりのある並行輸入店へ正規在庫以外をdiscountして卸しているものになります。
(海外の直営店や免税店などから仕入れているケースもあるようです)

なので、モノとしては正規品同様ですが、仕入れ元の保管状況が分からなかったり仕入れ後の在庫管理は並行輸入店に任されるため、その点でメリット・デメリットが発生します。

メリット	デメリット
①正規品と同様の商品を20〜30%安く買える ②在庫があればすぐ買える ③廃版モデルや日本未入荷モデルが残っていることも	①(並行差別があるブランドは)メーカーの無料アフターサービスを受けられない・メンテナンス代が高い ②手入れが店次第なので、新品にも関わらず傷や汚れがあるケースも

一方、中古品についてはそれを扱う並行輸入店(時計店)に行って買うしかありません。
この場合、中古品であるがゆえのメリット・デメリットがあります。

メリット	デメリット
①新品当時の50%オフなど年式・状態によって格安で買える ②在庫があればすぐ買える	①(技術的に or 劣化により)古い時計は防水性能が低く、壊れやすい ②(前オーナー or 店の管理状況により)時計のコンディションが悪い場合、パーツ不足等でメンテナンス費用が高額に